自分の人生をドキュメンタリー映画調の映像にしてくれる「Life Cinema」が面白そう

“Life Cinema(ライフシネマ)”という面白そうなサービスがスタートしていたので紹介します。

Life Cinemaは、株式会社スタイルプラスブレインが運営するシニア層を主な対象とした”自分史映像化サービス”。サービス開始の背景には、シニア世代における”終活”や”コト消費”の拡がりがあるようです。

気になるのはどのように映像化してくれるのかという点。プラン毎に異なるようなのですが、一番上のプレミアムパックでは本人・家族・関係者へのインタビュー、思い出の写真や手紙、自宅・ゆかりの地・行事でロケ撮影したもの等を20分程度の映像にまとめるとのことです。

なお、映像制作には現役の映画監督があたるということで、ホームビデオとはまた違ったクオリティも期待出来るのではないでしょうか。ちなみに基本料金についてはサイト上に掲載していないため、知りたい場合は問い合わせをする必要があります。

言葉だけだと分かりにくいと思うので、ダイジェスト動画を紹介したいと思います。Youtubeに公式にアップロードされ、埋め込み許可もされていたので貼り付けさせていただきました。

いかがだったでしょうか。少しイメージが掴めたと思います。

ここでちょっと個人的な話になるのですが、このサービスの存在を初めて知ったとき、是枝裕和監督のワンダフルライフという映画が頭に浮かびました。

死んでから死後の世界へと旅立つまでの1週間、死者達は「そこ」で一番大切な思い出を選ぶ。その思い出は、彼らと「そこ」のスタッフ達の手によって映画として再現される。

フリー百科事典ウィキペディア日本版「ワンダフルライフ(映画)」より , 2014年7月30日

当然このLife Cinemaは生きている間の話なので異なる点も多いですが、思い出を選んで映像化するという作業はとても共通しています。

映画のネタバレになるといけないので内容については掘り下げませんが、ワンダフルライフを観終わって頭に浮かんだ「自分はどの思い出を映像化するだろうか」という「?」がLife Cinemaというサービスを知ったことで再び姿を現しました。

映画をDVDで観たのがたしか5-6年前。そのときの答えは「そんなものはない」でした。そして今出せる答えもまた「そんなものはない」です。

映像化出来るほどの思い出がないというか、そのような思い出が生まれるほど濃い人生を送れていないんじゃないかなと感じます。そのため、もしこのサービスを自分が利用することになったとしても非常に困ってしまいそう。

しかし、それはただの思い過ごしという可能性も否定出来ません。

上で紹介した動画の中の言葉に「人生を見つめる意味では本当に良いチャンスだった」というものがあります。空で浮かばなくとも、昔の写真やメールを見返すことで当時が鮮明に思い出され、ひょっとしたら人生において大きな意味を持っていた瞬間も”見つけられる”かもしれません。

先ほど「非常に困ってしまいそうです」なんて書きましたが、将来も同様のサービスが残っていたら利用してみたいという気持ちはあるんですよ。

これは完全に想像で根拠など全くないのですが、インタビューやロケを経て映像化するという思い出の再構築作業を終活として行うと、残りの人生をより濃く豊かに生きたい/生きなければならないという感覚になる気がするからです。

思い出を振り返り、他人に語り、映像として形に残すという一連の作業には、過去を整理して未来に目を向けさせる働きがあるのではないかと思います。

そんなわけで50年後にもまだサービスがあることを期待しています。50年後は76歳。平均寿命マイナス4-5歳くらいでしょうか。その頃の平均寿命がどうなってるか分かりませんが。

さて、サービスの紹介から逸脱しっぱなしというのも良くないので、最後にちょっと軌道修正して終わりたいと思います。

この記事では終活としての思い出の映像化という観点からしか書いていないのですが(すいません)、実際は次のような場合の利用も想定しているようです。

  • 定年退職などの人生の節目に
  • 人生のパートナーを亡くし偲ぶ時に
  • 会社の周年や事業継承をした時に

Life Cinemaのウェブサイトにはより詳しいサービス内容の紹介や制作に携わるスタッフの紹介もありますので、興味を持った方はぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。

公式サイト:Life Cinema