日傘を差す男性が増えている理由と背景を調べてみた

日差しが強い時期になってくると、街中で女性が日傘を差している光景をよく見かけますよね。しかし、近頃では日傘を差す男性も増えているようなのです。そこで、この記事ではその理由や背景について考えてみたいと思います。

そもそも日傘とは

Wikipediaから日傘の項を引用してみました。

日傘は、雨ではなく、強い日差しを避けるための物であり、地面に軸を突き刺して利用する大判の物もあるが、一般に「日傘」と呼ぶ場合は、雨傘と同じく手にもって使う小型の物を指す。日傘はその用途上、防水機能よりも紫外線の遮断・反射機能(以降、UVカット機能とする)や装飾性が求められ、雨傘と比較してサイズが小さめである場合が多い

フリー百科事典ウィキペディア日本版「傘」より , 2013年6月23日

なぜ男性が日傘を?

今までは女性のものとされていた感のある日傘ですが、なぜ日傘を差す男性が増えてきたのか考えたいと思います。

美肌志向の高まり

まず背景のひとつとして、男性の中での美肌志向の高まりがあげられるでしょう。

現在、男性用化粧品はたいへんな人気を博しています。今や男性用スキンケア商品の市場規模は1000億円を超えているそうで、今後も拡大を続けていくことが予想されます。

そんな肌の状態を気に掛ける男性にとって夏の日差しは強敵。日焼け止め商品の売上が伸びているように、男性の美肌・美白意識は高まっているようです。

株式会社ネオマーケティングが高校生から50代の男性250人を対象に行なった調査によると、全体の4割が美白になりたいと回答し、特に20代男性では6割が美白になりたいと回答したそうです。

「男は日焼けした黒い肌が格好良い」というような価値観は揺らぎ、むしろ逆の方向にシフトしているようにさえ思えます。このような男性の意識の変化が、日傘を差すという形となって登場してきたのではないでしょうか。

クールビズとしての日傘

日傘への注目の高まりは、クールビズという観点からも説明できるでしょう。

真夏の炎天下でも外回りをしなければならないサラリーマンの方はたくさんいると思います。近年、クールビズへの注目の高まりから、多種多様なクールビズ関連商品が発売されるようになりました。日傘もまた夏のビジネスシーンを快適にする商品の1つとして注目を浴びているようで、その効果は環境省のお墨付きのようです。

環境省は2011年に以下のような発表をしています。

上着を着用して歩行するケースに比べ、上着を着用しないクールビズを実施するケースの熱ストレスは約11%低減し、さらに日傘を併用すると合計約20%軽減できること、街路樹がないケースで日傘を差す効果は、10m間隔で街路樹を形成する効果に匹敵すること等、熱ストレスの観点からは男女問わず日傘を活用することが望ましいことが判明しました。

環境省「ヒートアイランド現象に対する適応策の効果の試算結果について」より , 2013年6月23日

同発表にて環境省は男性用日傘の商品開発・普及の推進を今後の課題の1つとして挙げていましたが、販売側によると着実に売り上げを伸ばしてきているようです。

たとえば、傘専門の通販ショップ「心斎橋みや竹」の店主によると、現在では年間1000本もの男性用日傘の売上があるようです。 また、日本橋・高島屋では男性用日傘の売上が前年比3割増になったというニュース記事もネットで見かけました。

男の日傘は大衆化するか

少しずつ普及してきている男性用日傘は、果たして女性の日傘のように大衆化するのでしょうか。美肌志向の高まりや熱ストレス軽減効果など、広まっていく要素は十分にあると思います。実際、売上は増えており、今後もその傾向が続くことが予想されるでしょう。

しかし、男性の日傘が女性の日傘と同じくらい当たり前な光景になるのは、ちょっと難しいような気がします。

その原因として、他者の視線を起因とする日傘への抵抗心が挙げられるでしょう。僕も常に日陰状態を保てる日傘に魅力は感じますが、実際に差すかと問われたら悩むところです。

情けないと思われるかもしれませんが、どうしても他人の視線が気になってしまうためです。ネット上の掲示板やYahoo知恵袋を覗いてみましたが、僕と同じように日傘に魅力を感じながらも人の視線を気にしている男性が多くいました。

男性用日傘が少しずつ広まってきているのだとしても、日傘は女性の物という意識はまだまだ根強いのではないでしょうか。そんな中で日傘を差すの少し勇気がいります。

しかし、一度流行ってしまえばすんなりと男性の日傘も定着しそうな気もします。うーん、難しいですね…。

最後に、Amazonの男性用日傘の検索結果ページへのリンクを張って終わります。男性用日傘に興味の持った方はご覧になってみてはいかがでしょうか。