【緘黙】「俺たち親友だよね?」のジレンマ

以前に【緘黙】「あって言って」のジレンマという記事を書きましたが、ふたたびジレンマ系(?)の話です。

今回のは場面緘黙特有の「あるある話」というわけではないですが、僕の場合は緘黙ゆえにこの経験をしたと思うので「場面緘黙」カテゴリとして書きたいと思います。

で、この話は中学時代のものなんですけど、タイトルにある通り「俺たち親友だよね?」と同級生が聞いてくるわけですよ。ニヤニヤしながら、時には真顔で。

「あって言って」の時はそうでもなかったのですが、この質問に関しては内心めちゃくちゃムカついていました。なんせそんなことちっぽけも思っていないということは分かっていますからね。

しかもその質問に肯定的な反応をしても、否定的な反応をしても結局悪いように言われるので更にムカつき度が増します。

まず否定的な反応をした場合。

「俺たち親友だよね?」と言われて「いやあ……」と答えてしまうと、別の同級生にこのことを言いふらされます。

「あいつに親友じゃないって言われた。ひどくねー?(ニヤニヤ)」という感じです。それを言う相手も僕のことを馬鹿にしていた人なので、一緒になってこっちを見ながらニヤニヤしていました。

そんなこと言う奴らなんか無視すれば?という意見もあるかもしれませんが、それはそれでまた嫌な気持ちにさせられてしまうのです。

同級生:俺たち親友だよね?
僕:……
同級生:は?無視? (別の同級生に向かって)あいつ無視してきたんだけど。せっかく話しかけてやってんのに傷つくわー(ニヤニヤ)。
僕:……

というわけです。

当時は自分が話せないことに罪悪感を感じていたのも事実だったため、冗談だとしても(本気なのかもしれませんが)非常に嫌な気持ちにさせられました。

では、肯定的な反応をするとどうでしょう。

同級生:俺たち親友だよね?
僕:うん
同級生:親友?マジで? (別の同級生に向かって)俺とあいつ親友だってさー(ニヤニヤ)。マジかよー(ニヤニヤ)。
僕:……

こんな感じになります。

結局のところ、否定的な反応をしても肯定的な反応をしても悪いように言われ、嫌な気持ちにさせられてしまっていたのです。

ただ、その人はそれ以外の普通のことでも話かけてきたので、僕のことをすごく嫌っていたわけではないのでしょう。

しかし、それがゆえに「どっちにしろダメなら相手にしないのが得策だ」と考えて無視を決め込むということが出来なかったのです。

先ほども書いたように、そもそも話せないことに強い罪悪感がありましたし、話しかけてくれる人がいて嬉しいというのもありましたしね。

むしろ、僕のことを明らかに嫌っていることが分かれば、相手にしないことも出来たかもしれませんが…。

いまだにあの時どうすれば良かったのかは分からないままです。

この記事を書いた人

エヌジマ

エヌジマ

三十路の唐変木。学校など特定の社会的状況で話せなくなる場面緘黙(ばめんかんもく)を過去に経験。現在も雑談は大の苦手で、時に緘黙の症状が出ることも。このブログでは自分の日常や「紹介したい!」と思ったものを中心にいろいろ書いています。詳しくは当ブログについてをご覧ください。また、お問い合わせはこちらのフォームからどうぞ。