エリジウムスペース社の「宇宙葬」と株式会社バルーン工房の「バルーン宇宙葬」を調べてみた

先週、ニュースサイトでエリジウムスペース社の「宇宙葬」がよく取り上げられていました。僕はテレビニュースで初めて知ったのですが、気になったのでどんなものなのか調べてみました。

*この記事の情報は投稿日時点のものとなっています。

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そもそも宇宙葬とは

宇宙葬とは、いわゆる散骨の形態の1つで、故人の遺骨などを納めたロケットを宇宙空間に打ち上げるというものです。まるでSFのような話ですが、初の宇宙葬はなんと15年以上前の出来事というから驚きです。

初の宇宙葬とみられるものは、空中発射型ロケットのペガサスロケットによって1997年4月21日に行われた。このロケットにはジーン・ロッデンベリーなど24人分の遺骨が格納されており、カナリア諸島の上空11kmから発射された。このロケットは遠地点578km・近地点551kmで公転周期96分の楕円軌道に乗り、2002年5月20日にオーストラリア北部に落下した。

フリー百科事典ウィキペディア日本版「宇宙葬」より , 2013年6月19日

今回取り上げるエリジウムスペース社とは異なりますが、同じように宇宙葬ビジネスを展開するセレスティス社がイントロダクション動画をYoutubeにアップしていたので、紹介したいと思います。

短い動画ではありますが、なんとなくイメージが掴めるかと思います。どうやら遺灰をカプセルのようなものに入れ、数十人分のカプセルを一緒に宇宙空間へ打ち上げているみたいですね。

エリジウムスペース社の「宇宙葬」

イントロダクション動画を紹介しましたが、このたびエリジウムスペース社が各メディアに取り上げられた理由として、その宇宙葬サービスが日本でも低価格で利用可能になったことが挙げられます。

先ほど少し触れたセレスティス社は5000ドルで同種のサービスを提供していましたが、エリジウムスペース社は2000ドルで遺灰を宇宙へと届けてくれるようです。

そして、気になる「宇宙葬」の流れがこちら。

  1. ウェブ上で申し込むと購入者にカプセルが郵送される
  2. 購入者はカプセルに遺灰を納め、エリジウムスペース社に返送する
  3. カプセルを載せた人工衛星はフロリダ州より打ち上げられ、地球の周回軌道に乗る
  4. 人工衛星は数ヶ月間地球を周回し、最後には大気圏に再突入して流れ星のように燃え尽きる

上記のような流れで行われる「宇宙葬」ですが、なんとアプリを利用すればスマホやタブレット端末などで人工衛星の位置を確認することが出来るらしいです。うーん、良い意味でも悪い意味でもなく、なんか”今風”って感じですね。

また、希望者は打ち上げの瞬間に立ち会えるとのこと。まあフロリダ州まで行くことを考えると、結局高く付きそうですが…。

株式会社バルーン工房の「バルーン宇宙葬」

日本にも同じようなことをしている企業がないか調べてみたところ、株式会社バルーン工房さんが「バルーン宇宙葬」なるサービスを提供していることが分かりました。人工衛星ではなくバルーン(風船)によって空高く打ち上げるといったものです。

エリジウムスペース社の「宇宙葬」の基本料金は2000ドルと紹介しましたが、この「バルーン宇宙葬」の基本料金は18万8000円で、ほとんど同じくらいの価格設定となっております。しかし、基本料金とあるように、栃木県宇都宮市以外の場所で行う場合は出張経費等の諸費用がかかるようです。

さて、「バルーン宇宙葬」の流れも見てみましょう。

  1. 申込書・遺骨確認書・誓約書を郵送する
  2. 遺骨を郵送する(出張費+交通費で直接受け取りに来てもらうことも可能)
  3. 当日、遺族がバルーンに遺灰を入れ、ヘリウムガスをバルーンに注入し、1分間黙祷する
  4. 遺族による別れの挨拶の後、参加者全員でバルーンを持ち、合図と共に大空へ送り出す
  5. バルーンは約2時間で高度30~35km(成層圏)に達し、膨張によって割れ、散骨される

上記のように行われる「バルーン宇宙葬」ですが、オプション料金を払うとビデオ撮影もしてくれるそうです。また、ペットの「バルーン宇宙葬」も行っているようで、これまた驚きです。

終わりに

ここまで2つの企業の宇宙葬を紹介してきましたが、宇宙葬それ自体には賛否両論ありそうですね。個人的には、そういうのもアリなんじゃないかなと思います。かといって「ぜひやりたい!」ってわけでもないのですが…。

ただ、今回紹介した2つのうちどちらかを選べと言われたら、赤の他人の遺灰と一緒に飛ばされないという点、また直接遺族の手で大空に送り出すといった点で「バルーン宇宙葬」の方を選ぶだろうなと思います。