ゲームセンターで来年の干支「午」をモチーフしたカピバラさんをゲットした男の話

先日、池袋の某ゲームセンターの店頭でUFOキャッチャーに熱中している男がいた。

年齢は20代半ばくらいだろうか。髪がもっさりとしたなんとも冴えない男である。こんな平日の昼間に1人でいったい何をしているのだろう。アニメキャラのグッズでも狙っているのだろうか。

何回か挑戦しているようだがなかなかとれないらしい。と、男がしゃがんだ。ようやく成功したみたいだ。男は手に入れたものを素早くバッグにしまい、満足気な表情を浮かべて去って行った。

第三者の目に、僕の姿はこのように映っていたことであろう。11月末、僕はUFOキャッチャーに挑戦し、あるモノ(アニメキャラのグッズではない)をとることに成功した。タイトルで思いっきりネタバレしているが、現物の写真がこちらである。

そう、カピバラさんだ。それも来年の干支「午」をモチーフとしたカピバラさんである。普通のカピバラさんは「キュルキュル」と鳴くが、このカピバラさんは「キュヒーン」と鳴くらしい。午年だからね。

そんなプチ情報はさておき、なぜ僕は必死にカピバラさんを狙っていたのだろうか。理由はいたってシンプルだ。カピバラさんが好きだからである。のんびりのほほんとしたあの感じに癒されるのだ。

僕の行動範囲に限った話だが、ゲーセンの景品としてのカピバラさんを見かける機会は非常に少ない。よく遭遇するキャラといえば、アルファ波が良い感じに出ていそうなクマだが、その一方で滅多にお目にかかれないのがカピバラさんなのである。そんなカピバラさんを発見したものだから、つい意地になってしまったのだ。

さて、先ほどカピバラさんが好きだと言ったが、今この記事を書きながらちょっとビビッている僕がいる。男がこういったキャラクターを好きだと言うと否定的な感情を抱かれそうな気がするからだ。

僕自身は、女の人がいわゆる男性的な物を好んでいても特に何も思わないし、逆に男の人がいわゆる女性的な物を好んでいても何も思わない。しかし、こう自分のこととなると不安になるのはなぜだろう。

カピバラさんというぬいぐるみを素早くバッグに入れ、そそくさとゲーセンを後にした僕の行動は、この不安に起因したものであった。実際に存在するかもわからない周りの視線が気になってしまったのである。

そんな僕だからつい「カピバラさん 男」なんてキーワードで検索してしまったのだが、少し古いもののこんなニュース記事を見つけることが出来た。

リラックマやカピバラさん限定品求め100人以上並び半数男性(NEWSポストセブン) – エキサイトニュース

この記事で気になった部分を引用したいと思う。

「大人気の『リラックマ』や『カピバラさん』の限定商品の発売日には、開店前に100人以上が並ぶこともあります。女性ファンが多いイメージがあるかもしれませんが、列の約半分を男性が占めるときもあるんですよ」そう話すのは、さまざまなキャラクターショップが集合する、『東京キャラクターストリート』を運営する東京ステーション開発営業部の宮本百合子さん。

>列の約半分を男性が占めるときもあるんですよ

なんだ、カピバラさんは男にも大人気じゃないか。不安になることなんてなかったじゃないか。何にもおかしくない。そう、僕はおかしくない。

…ここで皆さんにお願いしたいことがある。それは、決して「自分用ではなくプレゼント用に並んでいるんじゃない?」とか「50組のカップルが並んでいたら、そりゃ半分の50人は男だよね」といった的確な指摘をしないでいただきたいということだ。

そんなことを言われたら夜も眠れなくなる…というのは冗談で、結局のところ好きなものは好きなのだ。たとえ「彼氏の部屋にあったら引いてしまう物ランキング」にぬいぐるみがランクインしたとしても、破棄しようなんて気持ちは一切芽生えないだろう。

むしろ、そう言うならばと余計に増やしてしまいそうなのが僕である。カピバラさんは癒しなのだ。

さて、ここまで長々と書いてしまったが、それらをギュッと濃縮してみたところ当記事は次の一文で済むと判明してしまった。

「午年のカピバラさんです。きゅひーんって鳴きます。かわいい。」(サラリーマン・25歳)

これがアウトかセーフなのかはおいといて、午年カピバラさんの写真を載せてお別れとしよう。


きゅひーん


きゅひーん×2


きゅひーん×3

今、アウトが優勢になった気がする。