右側上下の親知らずを抜歯したので当日の経過を書いてみました

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先日、近所の歯科で親知らずを抜いてきたので、初診時から今までにかかった治療費や経過について書いてみたいと思います。なお、今回は初診日と抜歯当日について書いています。

*記事中の治療費は当時のものです。2年ごとに診療報酬点数は改定されるため、現在と異なる可能性があります。

初診日

親知らずを3本抜くことになったから抜歯のメリット(真偽不問)をまとめてみたでも書いたのですが、歯磨き中に左右下の親知らずの一部が黒っぽくなっていることに気付いたのが受診を決めたきっかけでした。

実際に歯科へ行ってみると、まずレントゲンを撮り、次に医師の視診がありました。撮影した画像と合わせて「親知らずが虫歯になっている」だとか「この歯と歯の間が虫歯になっている」などといった説明を受けました。

その後、残っている親知らずが3本とも虫歯になっており、治療しても磨きにくさから再発の可能性が高いということや、生えている場所的に器具が届きにくく完全に虫歯を綺麗にするのは難しいということなどを理由に、抜歯することを勧められました。

個人的には、着色だったらいいなくらいの軽い気持ちで歯科に行ったので、親知らずが3本とも虫歯で抜歯を勧められることなんて想定外で、なかなか踏ん切りが付きませんでした。

僕の場合は抜いた方が良いということを色々と医師は説明してくれたのですが、それでも僕が悩んでいると、とりあえず次回までに考えてきてもらえればという話になりました。

そして、抜歯をする場合は次のような治療の流れになるということを説明してもらい、診察は終了となりました。

  1. 片側の親知らずの抜歯
  2. 親知らず以外の虫歯治療
  3. 歯石除去
  4. 逆側の親知らずの抜歯

初診日は以上をもって終了となったわけですが、かかった費用は3割負担で4,060円でした。

その内訳点数はこんな感じ↓

・初診料234点
・医学管理等190点
・検査200点
・画像診断402点
・処置326点

初診料がかかるとはいえ、思ったより高い請求でした。個人的には、処置326点がちょっと引っかかっています。何も処置をされていないような…?

調べてみたところ、歯石を取った時の点数が326点になることがあるようなのですが、今回は取っていません。うーん、歯石を取る予定はあるので、今度実施した時に同じく326点を請求されたらちょっと聞いてみようかなと思います。

抜歯当日(病院にて)

初診日から6日後、親知らずを抜歯してもらうため歯科に行ってきました。初診時には抜くことに少し抵抗があったのですが、医師の話も思い出しながら考えた結果、抜いてもらうことにしました。

医師にもそのことを話し、いよいよ抜歯に取りかかります。なお、今回は右側上下の親知らずを一度に抜いてもらうことにしました。

まずは下側の麻酔注射からだったのですが、これがかなり痛かったです。注射をする前に歯茎に何か塗られたのですが、表面麻酔だったのかただの消毒だったのかは不明。刺した瞬間も痛かったから消毒だったのかなあ…なんて思ってると続いて上側もチクリ。これまた痛い。

麻酔注射をしてから数分後、「どれどれ、始めますか」という医師の声で抜歯がスタート。

まずは下側からです。「ちょっと音がするけど気にしないでねー」と言いながら歯に手を加えはじめる医師。すごい力が歯にかかってると思ったのも束の間、ミシミシバリバリという嫌な音がしてきました。音も嫌なのですが、なにより痛い。我慢出来る痛さですが、麻酔をすれば無痛というイメージだったのでちょっとツラかったです。

作業時間は1分かからない程度だったでしょうか。「はい、終わりましたー」という医師の声を聞き、心の中で安堵の表情を浮かべました。医師によると、下側の親知らずであるということと、歯の根っこが3つに分かれており、うち1つが曲がっていたために少し手間取ったとのことでした。

続いて、上側の親知らずの抜歯にうつります。

上側の親知らずは5年ほど前に抜いたことがあったので、不安は全くありませんでした。実際、右上の親知らずは5秒足らずで簡単に抜け、痛みも全くありませんでした。医師によると、根っこは3つに分かれていたもののすべて真っ直ぐで、かつ上側だったためすぐ抜けたとのことでした。

抜歯後は、穴に止血用のゼリー状の薬を入れてもらい、しばらく診察台の上でガーゼを噛んでいました。その後、ガーゼを取ってもらい、抜歯後の注意や翌日の消毒について話をされました。

抜歯後の注意事項については、次のような紙を渡されました。

抜歯後の注意事項一覧

このように一覧にしてもらえると、分かりやすくてとても助かりますね。

さて、以上で右側上下の親知らずの抜歯が終わったわけですが、費用は3割負担で2,530円でした。

その内訳点数はこんな感じ↓

・再診料45点
・手術730点
・投薬68点

2本抜いただけあって手術の点数が大きいですね。しかし、臼歯260点、難抜歯470点が恐らく算定されているのですが、この難抜歯としての算定にちょっと疑問ありです。

診療報酬点数表では、歯根肥大、骨の癒着歯、歯根彎曲等に対して骨の開さく又は歯根分離術等を行った場合に限り470点が算定出来ることになっているのですが、骨の開さくも歯根分離術も行っていません。とはいえ、「等」となっているので470点の算定もありなのかもしれませんね…。

抜歯当日(薬局にて)

抜歯が終わり、会計も済ました僕は、薬をもらいに薬局へと向かいました。医師に処方された薬は次の3種類です。

  1. フロモックス錠100mg (1日3回,3日分)
  2. ビオフェルミンR散 (1日3回,3日分)
  3. ロキソニン錠60mg (疼痛時1回1錠,4回分)

抗生物質のフロモックス錠は抜歯後の細菌感染予防、ビオフェルミンは抗生物質による下痢予防、ロキソニンは痛み止めの働きを期待して処方されたものだと思われます。

薬局で薬を受け取った際には、フロモックス錠とビオフェルミンR散は必ず飲みきることや、ロキソニンは最高1日3回までで4時間以上間隔を開けて飲むようにすることを説明されました。

参考になるかは分かりませんが、僕が行った薬局では620円がかかりました。

内訳としてはこんな感じ↓

・調剤技術料111点
・薬学管理料34点
・薬剤料61点

抜歯当日(自宅にて)

薬局で処方された薬をもらって帰宅した後、すぐに痛み止め(ロキソニン)を飲みました。まだ麻酔が効いていて「痛い!」ってほどでも無かったのですが、痛みを自覚する前に飲んだ方が良いという話を聞いたことがあったので、早めに服用しました。

麻酔自体は注射してから3時間後くらいに完全に切れましたが、痛み止めを飲んだこともあって強い痛みは感じませんでした。もちろん鈍い痛みは継続して感じてはいましたが…。

そうそう、悩まされたことと言えばやはり食事です。僕は夕方に抜歯したので、夜ご飯をどうするかという問題がありました。

医師からは、硬いものや辛いものを避け、抜いたのと反対側で噛めば普通に食事をしても良いと言われたのですが、あまり口を大きく開けられないし、ずっと口内に血の味がしていたので食欲がわきませんでした。

しかし、処方された薬は飲まなければならないので、何かを胃に入れる必要があります。そこで思いついたのがゼリー飲料。近くのコンビニでウィダーinゼリーを数個買ってきました。

ゼリー飲料はほとんど噛まなくても飲み込めるので、抜歯当日の食事としてかなり使えました。ただ注意点を挙げるとすれば、容器に口を付けて吸い込むように飲んではいけないということでしょうか。

抜歯後の穴には血餅が出来るのですが、吸い込む動作は口の中が陰圧となり、その血餅が取れてしまう恐れがあるのです。抜歯直後に血餅が取れるとドライソケットになる可能性もあるので、気を付ける必要があります。

ドライソケットとは、抜歯後の傷に血餅がみられないため歯槽骨が露出し、傷に強い痛みがあることをいう。…(中略)…通常、抜歯後の傷は血餅(血液がゼリー状になったもの)で塞がれるが、患者が過剰な含嗽をしたり傷を気にして触ることにより、血餅が十分に形成されなかったり脱落してしまうことによる。また、感染による炎症で血餅が溶解することもある。

フリー百科事典ウィキペディア日本版「ドライソケット」より , 2014年9月8日

そのため、僕はウィダーinゼリーを容器の方を押すだけで食べました。この方法に抵抗がある場合は、スプーンで食べたりすれば大丈夫かと思います。

なんとか食事を終え、処方された薬を飲みました。口が大きく開けられないので薬を飲むのだけでも一苦労。また、医師からは傷口を避けるように歯磨きするようにと言われたのですが、口も開かないしドライソケットが怖いしで歯磨きできませんでした。

結局、この日は食事後にシャワーを浴びて早めに寝ることにしました。就寝前には念のため痛み止めを飲みました。痛くて目が覚めたらどうしようか不安でしたが、そんなことはなく朝まで熟睡出来ました。

おわりに

初診日から抜歯数日後までの経過を1つの記事にまとめようと思っていたのですが、書いている途中で思いのほか長くなっていることに気付いたので、2つの記事に分けて書くことにしました。

次の記事では抜歯翌日からの術後経過について書く予定なので、もし興味のある方はそちらもご覧いただければと思います。

▼書きました
親知らず抜歯後、穴が完全に塞がるまでの経過を書いてみました。