初めての大腸内視鏡検査体験談【前日の食事・下剤の味・鎮静剤使用の感想など】

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本記事では、大腸の内視鏡検査(大腸カメラ)を受けた時のことをまとめています。具体的には「前日の食事の紹介」や「下剤・鎮静剤(麻酔)の感想」、「当日の流れ」を書いています。

健康に大きくかかわる検査であるため、以下の内容をご理解いただける場合のみ、読み進めていただければと思います。

注意
本記事で書かれている内容は、あくまで「僕の場合はこうでした」というものです。病院や医師によって「やり方」「考え方」は違ってくるでしょうし、検査を受ける方によって「感じ方」「捉え方」は変わってくると思うので、その点あらかじめご理解いただいたうえでお読みください。これから検査を受ける予定の方は、担当の医師や看護師の指示に従い検査に臨んでください。

大腸内視鏡検査前の診察

僕の行った病院では、大腸内視鏡検査前の受診が必須でした。検査を安全に受けられるか確認するためというのが理由です。

実際、血液検査やお腹のレントゲン撮影が行われ、その後に医師の診察がありました。診察時には症状について話し、最終的に「院内で経口腸管洗浄剤を飲み、鎮静剤を利用して検査を受ける」ことに決まり、同意書にサインしました。

エヌジマ
ちなみに、症状とは「慢性的な腹痛」です。数年前に別の病院にかかった時に内視鏡検査を勧められたのですが、年齢が20代半ばだったのと検査が怖いのとで受けずじまいでした。しかし、その後も腹痛は改善しなかったため、今回の意を決しての受診となりました。

診察後は受付で検査予約。ここで検査前日・当日の注意事項や流れの説明があり、会計を経て終わりました。会計時には検査前日に食べる検査食も購入しました。

大腸内視鏡検査前日の食事

先述したように病院で検査食を購入した(決められた食事を購入するかどうかは病院によって異なりそう)ので、朝・昼・夜とそれを食べました。

ちなみに、購入したのは大腸内視鏡専用検査食の「クリアスルー」です。

大腸内視鏡専用検査食クリアスルー3色セットの箱

前日は何も考えずこれを食べればいいということで楽です。調べたらAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングでも購入可能でした。

それぞれレトルトになっており温めて食べます。(そのままでも食べられます)

クリアスルーの食べ方の画像

栄養成分表示はこちら↓

クリアスルーの栄養成分表示の画像

クリアスルーのカロリーは3食トータルで730kcalでした。その3食はどんな感じのものなのか、朝・昼・夜と撮影したので載せますね。

【朝食:鶏とたまごの雑炊】

クリアスルー「鶏とたまごの雑炊」の実物画像

【昼食:鮭がゆ・肉じゃが】

クリアスルー「肉じゃがと鮭がゆ」の実物画像

【夕食:チキンクリームシチュー・クラッカー】

クリアスルー「チキンクリームシチューとクラッカー」の実物画像

まさに検査食という見た目ですね。消化によさそうです。

食べる前にクリアスルーの味について検索してみると「薄い」や「まずい」という声もあったのですが、食べてみたら案外美味しかったです。ちゃんとメニューそれぞれの味を感じられました。

特に朝食に食べた「鶏とたまごの雑炊」が優しい味で好みでした。検査関係なく毎朝これでも構わないくらいです。

夕食は20:00までに食べるよう言われていたのでその通りにしました。足りなくてお腹が空いた時は水を飲んでごまかしていました。

そうそう、食事とは異なるのですが、処方された緩下剤を就寝前に2錠飲みました。

大腸内視鏡検査当日の流れ

ここからは検査当日どのように過ごしたか書いていきます。

病院へ行く

当日の朝は食事禁止だったため水だけ飲みました。僕の予約は11時頃受付だったため、空腹がちょっとツラかったです。

病院へ行くにあたり、指示されて準備した物は次の通りです。

持ち物リスト
  • 水500mlのペットボトル3本
  • スリッパ
  • 下着の着替え(万一に備えて)

僕は持参しませんでしたが、腸管洗浄剤を大量に飲んで身体が冷えるケースがあるため、不安ならば「体温調整のできる羽織もの」もあった方がいいとのことでした。

腸管洗浄剤を飲む

病院で受付を済ませると腸管洗浄剤(以下、下剤)を飲むスペースへと案内されました。そこで飲み方などの説明があり、いざ飲み始めることとなります。

モビプレップと紙コップ

用意されていたのは「モビプレップ」という下剤。病院側ですぐに飲めるようにしてくれていました。(家で飲む場合は自分で水を入れて混ぜたりしなければならない)

手前にある錠剤は「モサプリド」という薬で、モビプレップを飲み始める前に4錠飲みました。

その後は、

  1. モビプレップ200mlを10分で飲む
  2. モビプレップ200mlを10分で飲む
  3. 持参した水200mlを10分で飲む

という30分1セット(あくまで時間は目安とのこと)を繰り返しながら、検査ができる状態まで持っていくことになりました。

さて、記念すべき(?)ひと口目の感想はというと……

エヌジマ
あれ?案外いける?

大腸カメラの体験談で「下剤の味がツラい・不味い・飲めない」とよく目にしていたので身構えていたのですが、味自体は思ったより飲めるものでした。かなり濃いスポーツドリンクに梅の風味が加わったような、そんな味でした。

そのため、1杯目のモビプレップは問題なく飲み終わりました。

しかし、問題は2杯目ですよ。

エヌジマ
あっ、ツラいかも……この濃さがツラい……。

そう、200mlを飲んだ後にさらに200mlをぶっ続けで飲まなければならないため、モビプレップの濃さがキツく感じたのです。

キツいと言っても飲まなければ検査できないので、なんとか10分ギリギリで飲み終えました。今振り返ると、この2杯目のモビプレップが一番大変でしたね。(3杯目以降は濃さを感じつつも慣れて飲めるようになりました)

2杯目のモビプレップの後はオアシスタイム、持参した水を200ml飲めるターンです。

濃いものをかなり飲んでいたこともあり、この水がとても美味しく感じました。一気飲みしたいくらいでしたが、ゆっくり飲まないといけないと言われていたので、指示に従い少しずつ飲みました。

以上で1セット目が終わりました。まだトイレには行っていません。


2セット目に入り、またモビプレップを飲んでいると、ここでトイレに行きたくなりました。

さすがにトイレの写真を撮ることはできませんでしたが(上のモビプレップの写真は個室だったため撮れました)、だいたいこのくらいの便の感じになればOKですよ、と目安を5段階で表したイメージ画像が貼ってありました。

ここからは「モビプレップや水を飲む→トイレに行く」をひたすら繰り返していきます。

僕が検査を受けた病院では次のような記録用紙があり、飲み始め時間やトイレ回数を一目で分かるようにしていました。

下剤の記録用紙画像

結局、モビプレップ1Lと水400mlを飲み終えた段階で看護師さんのOKが出ました。(便の状態次第なので飲む量は当然個人差が出てきます)

検査着になりルート確保して内視鏡室へ

個室を出て共有スペースに案内され、検査着に着替えるよう指示がありました。

検査着は一見人間ドックで着るような一般的なものですが、下に履くものが特徴的で、おしりの部分に穴が開いている形状をしていました。(当然検査着の上は着丈が長いため隠れます)

この日は混雑しており、検査着に着替えた後で待機時間がありました。

エヌジマ
直前までモビプレップを飲んでいたため、この待ち時間中に4回くらいトイレに行きました。この状態で自分の番になったら大変だ、と焦りました。

ただ、待機時間が結構あったおかげで、それ以上はトイレに行きたくなりませんでした。

僕の番になり呼ばれると、腕の血管に注射用の針を留置されました。これは検査中に鎮静剤を使用するためです。

そして、いざ内視鏡室へ。初めてなので緊張します。

鎮静剤投与

内視鏡室では台の上に寝かされ、看護師さんに「リラックスしてくださいね」と声を掛けられながら心拍数や血圧を測る器具を付けられました。

少し待っていると実際に検査をする先生がやってきて挨拶。さっきの針を通して腸の動きを穏やかにする薬剤を入れられ、その次に鎮静剤を入れられました。

効かなかったらどうしようと不安だったのですが、5秒くらいで視界が狭くなり、そして完全に暗くなりました。抗おうにも抗えない感じでしたね。

その後の記憶は全くありません。目覚ましアラームの音が聞こえ、見知らぬ天井が視界に入った時、検査がとっくに終わっていたことを悟りました。

エヌジマ
マジか……

鎮静剤の効き目と全く痛みを感じぬまま内視鏡検査を終えられたことに対し、心の中で自然とつぶやいていました。

アラームの音でやって来た看護師さんに「検査終わりましたよ。大丈夫ですか?歩けそうですか?」と聞かれ、歩けそうだったのでそのまま診察室へ向かいました。

結果説明

診察室では内視鏡で撮影した画像を見ながら結果の説明がありました。

結論から言うと、異常なしでした。

ただ、内視鏡検査では異常が見られなかったものの、長期にわたる症状があることから「過敏性腸症候群」という診断になりました。

その後、「過敏性腸症候群」についての説明があり、診察後に会計をして終了となりました。

帰宅後

鎮静剤を使用して車の運転はできないため、公共交通機関で家に帰りました。

体験談を見ると検査終了後からガッツリ食べている方もいましたが、お腹に何も入っていない状態でいきなりそれは怖かったので、検査当日の夕飯はうどんにしました。

普段通りの食事に戻したのは翌日からです。

おわりに

今回は大腸内視鏡検査(下部消化管内視鏡検査・大腸カメラ)を初めて受けた時のことをまとめてみました。

本記事が何らかの参考になれば幸いです。

しかし、繰り返しになって申し訳ないのですが、以下の内容についてご留意いただきますようお願いします。

注意
本記事で書かれている内容は、あくまで「僕の場合はこうでした」というものです。病院や医師によって「やり方」「考え方」は違ってくるでしょうし、検査を受ける方によって「感じ方」「捉え方」は変わってくると思うので、その点あらかじめご理解いただいたうえでお読みください。これから検査を受ける予定の方は、担当の医師や看護師の指示に従い検査に臨んでください。

それでは、最後までありがとうございました。

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