口の中が甘いので病気かと思ったら目薬が原因だった

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タイトルの通り、ここ数日「何も食べたり飲んだりしていないのに口の中が甘いなあ」と感じていたのですが、どうやら目薬(点眼薬)がその原因であることが分かりました。

また、それは目薬を誤った方法で使用していたために引き起こされたっぽいです。この記事では、正しい使用法にも触れたいと思います。

糖尿病や味覚障害を疑った

実際のところ、何も口にしていないのに甘い・苦いなどと感じる原因はストレス含め多岐にわたるのですが、まず頭に浮かんだのが糖尿病や亜鉛不足による味覚障害でした。それらが原因で口内に甘さを感じることがあると聞いたことがあったためです。

しかし、糖尿病に関しては比較的最近おこなった血液検査でも異常がなかった(HbA1cの値も低かった)のでおそらく違うだろうと判断。

それなら亜鉛不足?と思って亜鉛を多く含む食品を調べてみました。

100gあたりの成分量で言えば、牡蠣、小麦胚芽、レバー、牛肉、卵、凍り豆腐、乳製品などなど……。(文部科学省のデータベースシステムで「食品成分データベース」というものがあり、いろんな食品成分に関するデータを閲覧することができます。)

よく口にするものも多くあり、素人判断ながら味覚障害を起こすほど亜鉛を摂取できていないとは思えませんでした。

そういえば目薬を使っていた

原因が分からず、あまりに口内の甘さが続くようなら病院に行こうかな、と思い始めた頃。何か生活上のことで変化あったかな、と考えていたらあるものが思い浮かびました。

そう、目薬です。僕は目薬を滅多にささないのですが、ここ数日にわたって目のかすみを解消しようと使用していたのでした。目と口は繋がっているし、もしかして?と思って検索してみると、どうやらこれがビンゴっぽい。

目薬を使用した後に口の中が甘い、あるいは苦いと訴える人が結構いるようでした。

自分もそうなのかなという疑念を確信に変えるべく、目薬を手に垂らし舐めてみました。傍から見れば奇行です。いろんな意味でおすすめしません。

さて、肝心の味ですが、清涼感もウリにしている目薬だったためクールな刺激が舌の上に広がりました。あれ?全然違うじゃん。そんなファーストインプレッションも5秒ほど経過すると、そうそうこれこれ!と思い出の味に出会ったかのような印象へと変わりました。

はい、後味が完全に一致していました。僕が最近感じていた口の中の甘さは、やはり目薬によるものだったようです。

目薬の正しいさし方

今回の件に際し、いろんなメーカーのホームページに目を通していて気付かされたことがあります。それは僕の目薬のさし方が間違っていたということです。

  • 効き目を高めようと一度に5滴くらい点眼する
  • 点眼した後に目をパチパチする
  • 容器の先をまつげ・まぶたに付ける
  • 家族とひとつの目薬を共用する

こんな感じに使っていたのですが、全部誤りです。

まず、1度に5滴は多すぎ。1滴あるいは多くても2滴にすべきとのこと。これは使用している目薬の添付文書に書かれていました。

多ければ多いほど効き目が出そうですが、そういうわけではないんですね。とある医療機関のホームページでも次のような説明がされています。

誰もが一度は使った事があるであろう目薬ですが、一回につき何滴点眼するのが正しいのでしょうか。正解は1滴です。「2、3滴点眼した方が効き目がありそう」と思って何滴も点眼していませんか?1滴の分量が約0.05mlに対し、まぶたの中に保持できる量は約0.03mlです。つまり1滴でも目からあふれる程充分という事です。

目薬は何滴点眼するのが効果的? – 井後眼科

また、点眼後に意図的にまばたきを繰り返すのもアウト。幼い頃にパチパチするよう教わった気がしたのですが、かえって逆効果なようです。なんでも、目薬が喉の方に流れて行ってしまうとか。

目薬をさしたあと、目をパチパチさせると目薬が目の表面全体にいきわたるように思いがちですが、そうではありません。せっかくさした目薬が涙と一緒に目頭の方に集まって、涙点(るいてん)からのどの方へ流れ出てしまいます。目薬をさしたあとは目をパチパチしないようにしましょう。

正しい目薬のさし方|参天製薬

正しい目薬のさし方|参天製薬

これは規定以上の点眼量にも共通することで、多すぎても目から溢れて体外へ流れたり、目頭にある涙点、そして鼻涙管から喉の方へ流れてしまったりするというわけです。

目薬で口の中が甘く感じたのはこういう理由があったからなんですね。

点眼後はパチパチするのではなく目頭を軽く押さえ、涙点から目薬が涙と共に流れていかないようにしましょう。押さえる時間は各メーカーや医療機関によって書いてある時間が異なるのですが、だいたい1~5分程度でOKなのかなという印象でした。

また、味を感じるのとは話が変わりますが、衛生的な観点から容器の先をまつげ・まぶた・手に付けたり、家族と共用したりするのは避けた方が良いそうです。これも使用している目薬の添付文書に書いてありました。

僕は目が小さくて点眼しにくく、離れたところから目薬が落ちてくるのも苦手だったので、容器をまぶたにくっつけていました、しかし、それだと雑菌などで目薬が汚染される可能性があるため、今後は前述のものも含めて使用法を改めていきたいと思います。

それでは今回はこの辺で。
みなさんも良き目薬ライフ(?)を!