先日、ラインのトーク画面でタイトルにあるようなメッセージが表示され、相手から受信した本来のメッセージが表示されない、という事態に陥りました。
その時の実際のトーク画面がこちらです。

赤枠で囲んだ2つの吹き出しに次のような文言が表示されています。
Letter Sealing
メッセージが復号されていない可能性があるため表示できません。
友だちにメッセージの再送信を依頼してください。
Letter Sealing?メッセージの複合?と聞きなれない言葉に戸惑うも、どうやら再送信を依頼しなければならないことは理解できました。
さて、結論から言えば、僕は再送信してもらうことになったのですが、トーク相手によってはお願いするのに少しはばかられることもありますよね。
僕は再び送ってもらうのも悪い気がしたため、まず自分側で解決しようとネット検索して出てきた対処法を試してみました。
先述したように、結局のところ自力ではどうにもできませんでしたが、今この記事を読んで悩んでいるあなたの場合は何とかなる可能性もあるので、試した方法を紹介していこうと思います。
Letter Sealingとは?
吹き出しのメッセージの先頭に記述されていたため、まずその「Letter Sealing」について知ることが必要だと思って調べました。
検索するとLINEの公式サイトがヒットしたので引用します。
「Letter Sealing」とは、発信者の端末からLINEのサーバーを経由した受信者の端末までユーザー間のメッセージ内容を暗号化し、送信者と受信者以外にはメッセージ内容を解読できないように設計された暗号化通信方式(End-to-end encryption, E2EE)です。
通信内容を守る「Letter Sealing」機能と表示の変更について: LINE公式ブログ
ざっくり言えば、トークルーム内のメッセージのやり取りについて、セキュリティー対策がなされているということですね。
ついでに「復号」の意味を調べると、こちらは「暗号化されたデータを(読めるように)元に戻すこと」と辞書にありました。
吹き出しのメッセージと照らし合わせて考えると「暗号化されたデータが、読めるように元に戻されていない可能性があるため表示できない」となり、正しいかどうかはともかく何となく事態がイメージできました。
メッセージを表示させるために試した方法
前置きが少し長くなってしまいましたね。ここから実際に試した方法を紹介していきます。
試したことのリストがこちらです。
- Letter Sealingをオフにする
- Letter Sealingをオフにした状態でアプリやデバイスを再起動する
- Letter Sealingをオフにした状態でアプリやデバイスを再起動し、オンにする
- LINEを最新バージョンにアップデートする
- LINEを最新バージョンにアップデートした後にアプリやデバイスを再起動する
LINEの公式サイトに対処法は載っていなかったので、検索してヒットしたサイトを参考に上記のようなことを試しました。
Letter Sealingをオフにする
Letter Sealing関係で表示されないのなら、その機能をオフにしてしまえば表示されるかもしれない、という考えです。
Letter Sealing機能は設定から簡単にオンオフを切り替えられます。

まずホーム画面右上の歯車マーク(左上に出ている場合もある)を押すと「設定」画面が表示されます。

いろんな項目が並んでいる中の「プライバシー管理」を押します。

Letter Sealingの項目が緑色になっていますね。このように緑色の時はLetter Sealingが「オン」になっている状態です。
緑色の部分を押すと次の画像のようにグレーに変わります。

これでLetter Sealingがオフになりました。
さて、トーク画面に戻ってみると……

ご覧の通り、僕の場合は相変わらず本来のメッセージが表示されませんでした。
この後アプリを閉じて再度開いたり、デバイス(iPhone)を再起動したりしたのですが、事態は変わりません。
それはアプリやデバイスの再起動後にLetter Sealingをオンに戻してみても同じでした。
LINEアプリを最新バージョンにアップデートする
僕の経験上、LINEをしていて不具合が出た場合、最新バージョンへのアップデートによって解消されることが何度かありました。
App Store(Android端末ならPlay ストア?)をチェックすると最新バージョンが出ていたのでアップデートを試みました。


App Storeを開いたトップ画面右上の人型アイコン(画像1枚目赤枠内)を押すとアカウント画面に移ります(画像2枚目)。
このアカウント画面で下にスクロールしていくと「利用可能なアップデート」の一覧が表示されるので、LINEが存在するかチェックします。
アップデート可能な場合(最新バージョンが出ている場合)は、画像2枚目のようにアップデートの案内が表示されます。
さて、アップデート後にトーク画面に戻ってみると……

先述の通り、僕の場合は問題が解決しませんでした。
LINEを最新バージョンにアップデートした後にLINEアプリやデバイスの再起動も試してみたものの、やはり事態は変わらず「メッセージが復号されていないため……」と表示されてしまいました。
番外編:相手にもLetter Sealingのオンオフを切り替えてもらう
番外編と言いますか、おまけと言いますか。
解決方法を調べていたところ、いくつかのサイトで見かけたのが「相手にもLetter Selingのオンオフを切り替えてもらう」という方法です。
上で紹介したのは自分のLINEアプリの設定のみを変えるやり方でしたが、同じことをメッセージを送ってきた相手にもやってもらう、というわけですね。
しかし、ここで疑問に思いました。
この方法は再送をお願いするのよりもハードルが高く思えました。
「Letter Sealingの設定を変えてほしい」とお願いできる相手ならば、再送をお願いするのは容易なのではないでしょうか。
(その相手からのメッセージが毎回表示されないというのならこの方法も考えますが……)
再送信をお願いするしかなかった
はじめの方でも書いた通り、相手に再度送信してもらうしか解決方法はありませんでした。
いきなり「Letter Sealingがどうのこうの」と説明しても相手は困るだけだと思ったので、トーク画面のスクリーンショットとともに再度メッセージを送ってもらうようにお願いしました。
相手もこのような事象を見たのは初めてだったそうですが、再度送ってもらったメッセージは無事表示されました。
おわりに
本記事では、LINEで「メッセージが復号されていない可能性があるため表示できません」と出た時のことを書いてみました。
再三繰り返しているように「相手に再送信してもらう」のが僕にとっての唯一の解決方法だったのですが、記事内で紹介した方法で直ったケースもあるようなので試してみてはいかがでしょうか。