僕だけでしょうか……。
ネット記事で「自分の声が低めで好きじゃなかったけど、声質を褒められるようになってからは好きになった。」という女性アイドルの発言があったんですよ。
それを見たら昔のことを思い出してしまいました。
声変わりをしてショックだった
はっきりとした日時は覚えていませんが、たしか小6の頃だったかと思います。1週間ほど「喉の調子が悪いなー声出にくいなー症状的に風邪でもひいたかなー」なんて思ってたら、突然声が低くなっちゃったんですよ。
これが声変わりってやつなんだろうな、と最初はただ単純にそう思っていました。周りには既に声変わりをしていた同級生がいましたからね。当日は特に何とも思わなかったんです。
ところがですよ。何日か過ごしていると、嫌でも声が変わってしまったことを実感させられるんですよね。音楽の合唱もそうですし、教科書を読んでる時の同級生の反応もそうですし……。面と向かって「声変わりしたね」と言われたこともありました。
特に合唱ではショックでしたね。みんなと一緒に合わせて歌う(場面緘黙の症状はあったものの大勢の人が一緒なら小さい声で歌えた)のが楽しかったんです。しかし、声変わりによって前のような高い声は出せません。自分の思った通りの声が出せないのです。
「いい声になってよかったじゃん!」と言ってくれる同級生もいましたが、やっぱり悲しかったですね。それまで当たり前のようにあったものが、もう二度と戻ってこないんですよ。絶望。失望。そりゃくすぶりますわ。
すいません、雰囲気で適当なことを言いました。ちなみに『名もなき詩』は僕にとって高すぎて歌えません。
自分の声が好きじゃない
学校での話に引き続き、家での話も少しだけ。家の中では、声変わり以前と同じような話し方(平坦な感じ?)をすると「何言っているのか分からない」って言われてました。
そのため、家族に対してさえ意図的に声を作って喋ることにしたんですよ。声について何か言われるのが嫌だったんです。そのたびに前の声は戻ってこないと実感させられるし。新しい声への気恥ずかしさゆえではなく、です。
結局、変声期から随分と時間が経った今でも自分の声は好きになれていません。というか、長年声を作っていたせいで本当の声が分からなくなってしまいました。もはやこれがそうだと言えるのかもしれませんけど。なんだかなー……。
他の人は声変わりしてもなんともなかったのかなあ。
おまけ:息子の声変わりがショックな母親も?
そうそう、声変わりについて調べていたら、子どもの声が低くなってショックを受ける母親がいて驚きました。「あんなに小さくて可愛かった息子が……」という心理だそうです。
案外そういう人も多かったりするんでしょうかね。
試しに「声変わりした時どう思った?」と僕の母親に聞いてみました。するとこっちの顔も見ずに「別に」とだけ返してきました。そりゃそうか。
おしまい。