美容室で髪を切るとき、「今日はどうしますか?」という質問に悩まされませんか?
僕は「正直こっちが聞きたい」なんて内心思いながら、「前髪は~横は~襟足は~」と細かく注文していたのですが、想定よりも短くなるなど、イメージと違う仕上がりになることが多くありました。
しかし、先月新しく行った美容室で画像を見せながら「好み」と「悩み」を美容師さんに伝えたところ、いい感じに切ってもらうことが出来ました。
元々、僕はあまり雑誌の切り抜きや芸能人の画像を持って行ったことがありませんでした。単純に何か恥ずかしい気がしたからです。
しかし、ネットで調べてみると「言葉だけで注文されるよりも切り抜きや画像があった方がイメージの共有がしやすい」、「持ってきてもらえた方がありがたい」というような美容師さんの声も多くあったため、画像を持っていくことにしたのです。
もちろん、切り抜きや画像を持参したところで、全く同じ仕上がりになるということは無いでしょう。頭の大きさや顔の輪郭、髪の量や硬さ、そして生え方やクセなどが全く同じ人はいないためです。
そうなると「切り抜きを見せても同じにならないなら持っていく意味がない」と思うかもしれません。
ただ、もし気に入った切り抜き等があるならば、それは個人的にちょっと勿体無いなと感じてしまいます。
その切り抜きや画像を選んだのは、何か気に入った点があったからではないでしょうか。その気に入った点、好みを伝えるための参考資料として利用するのです。言葉だけで伝えるよりもずっとイメージの共有がしやすくなるでしょう。
また、この時に自分の髪の特徴や悩みを伝えます。切り抜きや画像と違う仕上がりになるのは、髪質をはじめとする様々な点が「見本」と異なっているからです。
僕は先日、某俳優さん(顔の大きさも輪郭もかなり違う)の画像を見せて次のようなことを伝えました。
- (スマホ画面を見せながら)こういう雰囲気が好み。
- 前髪ははっきりと分け目を付けるわけではなく、自然と下ろす感じに。
- ワックスで動きを出したスタイルというよりも、収まりが良い感じに。
- この画像では耳が全部出ているが、髪質的にサイドが広がりやすいため、難しいかもしれない。
まず、「こういう風な感じが良いんです~」と全体的な雰囲気の好みを伝え(1)、その後に具体的にどういった所が良いのかを説明しました。僕の場合は前髪の感じと全体的なシルエットですね(2-3)。
ただ、僕は髪が広がりやすく、サイドを耳たぶの下くらいまで伸ばして膨らみを抑えていました。そのため、耳が全部出るくらいまで切ってしまうのは、中途半端な長さになり、広がってしまうのではないかという不安があったのです(4)。
この悩みを伝えると、美容師さんは髪を見たり触ったりし始めました。
僕:ああー……(やっぱりかー)
美容師さん:今現在トップの髪がかなり長いので、耳が出るくらいでもそんなに広がらないとは思いますよ。
僕:あ、本当ですか?
美容師さん:はい。ただ、より収まり良くってことであれば(画像よりも)長く残すのも良いかと思います。
僕:じゃあそれでお願いします。
美容師さん:分かりました。では、サイドは長めに残して、あとは髪の流れとか癖を見つつ収まりが良い感じに切っていきますね。
こんな感じのやり取りがあったのですが、画像を見せつつ「好み」と「悩み」を伝えたことで、スムーズにイメージを共有することが出来ました。
「本日はどうしますか?」で始まるカウンセリングは、妥協点というか、着地点(落としどころ)を美容師さんと探る作業だったんですね。
今回は美容師さんとの「着地点の共有」が上手くいった結果、仕上がりも想定していたのとかなり近く、満足出来るものになったのでした。
……以上、切り抜きや画像は「好み」と「悩み」を伝える際の”参考資料”として使うといいかもしれませんよって話でした!