この記事では、引っ越しを機に「ため込んだ大量の小銭をゆうちょ銀行の口座にまとめて入金してきた」際の話をします。
詳しい手続きの流れは後述しますが、自分で硬貨の枚数を数える必要がなく、まとめて一気に入金できるので非常に楽でしたよ。
※この記事は2015年8月3日に投稿した記事ですが、2021年9月23日現在、同じ方法で「あるだけ入金」が可能です。
※ただし、2022年1月17日に硬貨の取り扱い手数料が新設されることが決まっており、「持ち込み枚数によらない手数料ゼロでのあるだけ入金」はできなくなってしまう見込みです。手数料の金額等は記事後半に追記(2021年9月23日)しました。
ゆうちょ銀行口座に窓口で預け入れることにした理由
まず、そもそもの発端からお話しします。引っ越しの荷造りをしていると、机の引き出しや玄関の棚の中など様々な場所から小銭が続々と発掘されました。
それらすべてを集めてみると、なかなかの量に。大学時代を含めた7年の間にこんなになってしまいました。手に持ってみるとずっしりしてかなり重いです。
そこで頭に浮かんだのが「銀行口座への預け入れ(入金)」と「銀行での両替」で、いろいろと調べた結果、「ゆうちょ銀行の口座へ窓口で入金してもらうのが良さそうだ」という結論に至りました。
- なぜゆうちょ銀行なのか
- なぜATMではなく窓口なのか
- なぜ両替ではなく入金なのか
これらの理由については、以下の通りです。
ゆうちょ銀行を選んだのは、預け入れる硬貨の総額が分かっていなくても対応可能だったからです。僕が口座を持っている他の銀行では総額が分からないと入金ができませんでした。さすがにこの量の総額を数えるのは気が引けます。
ATMではなく窓口を利用したのは、単純にATMだと手間がかかってしまうからです。硬貨ばかりなのでそれを少しずつ機械に入れていくのは時間もかかりますし、万一詰まったりしたらこれまた面倒なことになります。他の人を待たせることにもなりますからね。
また、両替ではなく口座への入金にしたのは、郵便局だと両替は業務外のため基本的に断られると聞いたためです。なお、僕が口座を持っている他の銀行だと両替はできるものの、手数料がかかってしまうため利用を見送りました。
郵便局の貯金窓口に行ってきた
郵便局の貯金窓口で手続きをすることが決まったので、バラバラになっていた硬貨をひとまとめにしました。
この大量の硬貨を持っていざ郵便局へ!
本当は行く前に「あるだけ入金」を受け付けているか電話確認した方が良いのかもしれませんが、他にリサイクル券の支払いという用事もあったため、直接郵便局で確認することにしました。
郵便局に入って案内の方に聞いてみると「受け付けている」との返答がありました。
▼2021年3月12日追記▼
本記事を初投稿した2015年8月3日時点では掲載されていなかったのですが、ゆうちょ銀行のホームページに「あらかじめ連絡することを求める記述」が2020年3月4日より載っていたので紹介します。
お預け入れは可能ですが、お時間がかかりますので、あらかじめご来店いただくゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口にご連絡ください。なお、手数料はかかりません。
窓口で大量の硬貨を預け入れることはできますか。… | よくあるご質問 | 株式会社ゆうちょ銀行
▲追記ここまで▲
さっそく窓口付近にあった「入金票(通常貯金用)」に必要事項を記入しました。必要事項と言っても「あるだけ入金」の場合は、名前だけ書けばOKだと案内の方に言われました。
実際の窓口での流れは、以下のようなものでした。
- 「名前だけ書いた入金票(通常貯金用)」と「袋に入っている硬貨」を渡す
- 集計が終わるまで待合席に座って待つ
- 窓口で集計結果が印字された紙を見せられ「入金票(通常貯金用)」の金額欄にその額を書く
- 続けて通帳(キャッシュカードでも可)を渡す
- 入金作業が終わるまで待合席に座って待つ
- 窓口で通帳に入金した記録が残っているのを確認して終了
全部で10分もかからなかったでしょうか。リサイクル券の支払いも同時にやっていたので、「あるだけ入金」だけなら5分ちょっとで終わったのかもしれません。(もちろん混雑具合で変動すると思われます)
とにかく、こんな手軽にかつ手数料なしで大量のバラバラな硬貨をまとまったお金にできたので、非常にありがたいサービスだなと感じました。
しかも、思ったよりも良い金額になったので喜びも倍増です。
まさかの33,839円!
正直数千円程度かなと思っていたので、この数字は驚きと同時に嬉しかったです。
みなさんも家に溜め込んだ硬貨の山を「あるだけ入金」してみませんか?
思いがけない金額になっているかもしれませんよ!
硬貨取扱料金の新設(2022年1月17日より)
ゆうちょ銀行では、2022年1月17日から現存する一部の手数料が値上げされたり、新たに手数料が設けられたりすることが決定しています。
参考:一部商品・サービスの料金新設・改定について-ゆうちょ銀行
この改定における「硬貨取扱料金」の新設に伴い、本記事で紹介した「あるだけ入金」は有料サービスへと変わります。
具体的な料金については、次の表をご覧ください。
硬貨枚数 | 料金(税込) |
---|---|
1~50枚 | 無料 |
51枚~100枚 | 550円 |
101枚~500枚 | 825円 |
501枚~1000枚 | 1,100円 (以降500枚ごとに550円加算) |
このように持ち込んだ硬貨の枚数に応じて料金が設定されています。
また、新設される「硬貨取扱料金」には次のような注意点もあります。
- 硬貨取扱料金は”現金”で支払う必要がある
- 枚数算定後に手続きをやめる場合や金額を変更する場合も支払う必要がある
- 同時に複数件の手続きをする際は枚数を合算して料金が決まる
- 汚損効果や記念硬貨も算定対象になる
- 店舗状況などにより大量の硬貨の持ち込みが断られることもある
- 義援金の払い込みのみの場合は対象外となる
現金で支払わないといけない点は覚えておきたいですね。
上から2つ目に「金額を変更する場合」とありますが、これはどういう場合なのでしょうか。
集計結果が51枚だった際に「50枚にすれば無料になる」と考え、1枚分の金額を減らして入金する場合ってことでしょうかね。
具体的には、集計してもらって1円玉が51枚あると分かった際に、51円でなく50円を入金したとしても、51枚分の硬貨取扱料金は支払う必要があるってことだと思われます。